涙の効用

ソチオリンピックから目が離せません。

連日寝不足の方も多いのではないでしょうか?

テレビ観戦とはいえ、やはりリアルタイムで「ワッ・・」とか「キャッ!」とか言いながら観る高揚感。

次々と繰り広げられるストーリーは、筋書きのない崇高なドラマですね。

 

その中に映し出される選手たちの表情、体からあふれ出る感情の表現、とりわけ試合後の目に光る幾多の涙。

歓喜の涙、悔し涙、せつなさの涙、感謝の涙、後悔の涙・・・

その世界は繊細で、複雑で、容易に推し量ることなどできません。

しかし、選手たちの素直な感情のほとばしりや、湧き上がる感情に耐えている様子などをみると、

こちらも胸がいっぱいになります。共感してしまうのですね。

 

「情感豊かに涙を流す」人間だけにみられるこの行為には、計り知れない効用があるようです。

悲しくて、悔しくて、どうしようもなくみじめで・・・

そんな苦しい時は、素直に滂沱と涙を流す。感情に身をゆだね我慢などしない。

そうすると、悲しいという事実は変わらないものの、涙の後に、ある種のすがすがしさ、すっきり感を

感じたことはないでしょうか。

またはより悲しくなったということもあるでしょう。それも大切なプロセスです。

素直に涙を流している時は、自分の心に深く触れています。

いわば心の解放が起こっています。

それにより、カタルシス効果(浄化作用、抑圧された精神的苦悩を積極的に表出させて解消すること)

が進んでいます。

めそめそしているようで、実は心の中では、大きな良い変化が起こっているのです。

 

子供の頃、「泣いたカラスがもう笑った」とからかわれた経験はありませんか?(うちだけ・・??)

これなどカタルシス効果の最たるものではないでしょうか。

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しかし、多くの人は涙を流すことに抵抗があるようです。

男が泣いてはいけない・・・。泣くなんて自分のキャラじゃない・・・などなど。

そもそも自分のキャラなんてありません。すべては、自分の経験や周りからの価値観などで創り上げられたもの。

人は本来、何の捕らわれもない無垢な存在なのです。

 

あなたのその涙、我慢しないで。

 

 

 

 

2014年2月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : naomi-room