花冷えという美しい季語がありますが、桜の咲くちょうど今頃、気温が安定しないものですね。
暖かくなったと思って油断していたら、急に冷え込んだり、一日の温度差にとまどったり。
毎年この時期に感じることです。
今日から4月。
多くの方が、学校や仕事上で、また地域で、新たに人との出会いを経験する時ではないでしょうか。
コミュニケーション技術を味方につけて、新しい出会い楽しみたいですね。
アメリカの心理学者 メラビアンは、人が発するメッセージを「表情」「音声」「言語」の3つに分けて、
それぞれが与える印象の強さの割合を、実験で導き出しました。
その結果は次のようなものです。
表情(視覚情報) 55%
音声(聴覚情報) 38%
言語 (言語情報) 7%
人が発しているメッセージは、言語(言葉そのもの)よりも、その時の表情や声の調子ほうが、より相手に
強い印象を与えているということなのです。
ただしこの実験は、限定された状況下(話し手が好意や反感について語っている時)で行われたものであり、
別の状況下では、これらの等式はあてはまらない、とメラビアンは言明しています。
なので、この結果を一般のコミュニケーションに単純にあてはめることはできません。
しかし、言語以上に表情や声の調子が人のコミュニケーションに大きな影響を与えていることを、
この結果は私たちに伝えていると思います。
初対面の人に「どうぞ、よろしくお願いします」と挨拶をする時、言語と共に発せられている非言語の部分、
例えば 視線、笑顔、姿勢、仕草、身振り、声の大きさや強さ、トーンや話す速さ、数え上げればきりがない
いろんなツールで、多くのメッセージを発しているのです。
目は口ほどに物を言う・・ということわざもありますね。
加えて、服装やヘアスタイル、身だしなみなどもメッセージ性の高い、重要なツール。
「第一印象が大切」とは 一般的によく言われることです。
それは、後々の関係にまで影響を及ぼすから、ということでしょう。
つまり、その人との関わりで後から得た情報は、すでに持っている印象に合う形で解釈され、取り入れられるためだと
考えられます。
縁あって出会った人と、望ましい関係を築いていくために・・・できれば好印象を持ってもらうために・・・
言葉はもちろん、表情、声の調子、しぐさなど少し意識してみませんか?
同じ「ありがとう」でも形式的に言葉を発しているものと、そこに笑顔や思いのこもった目の表情などが
加われば効果100倍!!
私たちの身体そのものが、コミュニケーションの源泉なのです。
自分が発しているメッセージを意識すること、また相手が身体全体で発しているメッセージに繊細であること・・
コミュニケーション上手になるために、大切にしたいですね。