植木鉢の木に守られて、羽を休めている脱皮したばかりの蝉。
まだうまく飛ぶことができないようです。
台風11号の影響の風雨にさらされ、塀から転がり落ちたところをを助けました。
外から帰った娘が見つけて手をさしのべたところ、一瞬飛んで娘のスニーカーにつかまり、ひょこひょこと
足をよじ登ってきました。
台風が通り過ぎるまで安全な場所へと考え、植木鉢の木に留まらせ、植木鉢ごと軒下に避難させました。
しばらくここで休んでね・・・
想いが通じたのか、素直にじっとしている姿がかわいい。
羽がしっかりして台風も過ぎれば元気に飛び立っていくことでしょう。
生き物は時にとても不思議な存在と感じることがあります。
多分その原点になっているのは、私が5歳頃の体験です。
親戚の私のいとこが水の事故で亡くなるという悲しい出来事がありました。
生意気で面白い、まだ4歳の男の子でした。
亡くなった翌朝のことです。
実家のお花を活けている水を張った花器に、大きなトノサマガエルがデンと鎮座していたのです。
大きな目をクリクリとさせながら・・。
どこから入ったのか、戸締りはしていただろうと思うのですが。
私たち家族はみんな床の間の花器の前に集まり、そのトノサマガエルと対面しました。
亡くなったあの子がお別れにきたとみんな思ったのです。
祖母も叔母も母も私も、亡くなったあの子だと確信を持って、しばらくカエルの前でじっとしていました。
死者の魂は時に生き物の姿となって、私たちのそばに来てくれるのではないか・・。
私は時々、蝶や鳥やカエルの姿にアレッと思うことがあります。
もしかして○○?
そんな生き物とのちょっとしたファンタジックなふれあいは、私にとっては大事なことなのです。
死者が生き物の姿となって生者とふれあう・・。夢物語なのか、真実なのか。
そのうち私自身が確かめることになるでしょうね。
ちょっと楽しみ!!