生き物を飼う

玄関に置いている小さな水槽。

ヒレアカ

6匹のアカヒレが泳いでいます。

水槽の前に立つと、エサをもらおうと尻尾をブンブンふりながら寄ってくるのが愛らしい。

無心にパクパクとエサを食べる様子をみるのはいいものです。

子供の頃、庭の池の鯉に、エサのお麩をあげていた時と変わらない楽しさがあります。

生き物とのふれあいは、何か癒やされますね。

 

今までに飼育した生き物・・。

ヤゴ、何匹もトンボになって飛んでいきました。

アゲハチョウやモンシロチョウの幼虫、ある日蝶になっているのを見つけたときは感動します。

カマキリの卵、おびただしい子カマキリの発生にびっくり。

コクワガタ、幼虫から飼って成虫になり、世代交代もあり数年飼いました。

メダカ、卵が次々孵化してどんどん増えましたが、最後は病気で全滅。

 

小学生の時の忘れられない出来事・・・。

担任の先生が、二個のカメの卵を学校に持ってこられました。

先生が休日に農作業をしていて見つけたのだそうです。

クラスで私ともう一人の子が貰い受け、家で飼育することに。

 

洗面器に湿った土を入れ、卵をうめて、自然に近い状態で孵化を待つのです。

楽しみにカメの誕生を待ちました。

何日も何日もたって・・・なかなか孵化する様子はありません。

中学生の兄は、「これはヘビの卵だろう」と言います。

カメじゃなくヘビだったら、孵化しても飼えないじゃないか・・・。

 

待ちきれなさと、ヘビかカメか確かめたい衝動にかられた私は、ある日とうとう

故意に卵を割ってしまったのです。

中から出てきたのは、孵化間近のカメの赤ちゃん。

ちゃんと動いていました。

取り返しのつかないことをしてしまった・・

放心したようにしばらく動くことができませんでした。

 

この世には、やってしまってからではどうしようもないことがある。

そんなことを知った、心の痛む思い出です。