生まれた場所の力

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

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さてお正月休みは3日間実家に帰ってきました。

実家は男所帯で、帰るたび家の中はすさまじい状態。

どうもこの家の男たちの中に、「整理整頓」とか「掃除」という文化は育たなかったようです。

帰省のたびに私は掃除三昧ですが、長年のことなのでそれにも慣れ、少しでも綺麗になると

「ああ、よかったな・・」と気持ちも清々しくなります。

 

生まれた家ででゆっくり過ごす帰省は叶いませんが、それでも生まれた土地、家というものは

力を与えてくれるものだなと感じます。

幼い頃から踏みしめた土、東向きの家を一日ゆっくりと照らす太陽の光、年月をかけて成長してきた庭木、

ここに連なる人を見守ってきた年季の入った家屋、家から眺める集落の風景。

私を育んでくれたこれら大切なものは、私の一部と言っていいくらい。

ここにしかない気の流れの中に身をおき、私はいっそう元気になって日常に戻ってくるのです。

 

高齢の父は、昨年よりも体の衰えが目立っていました。

それでも不自由な手で、50にもなる娘のために朝の味噌汁を作ってくれました。

兄は少し離れた新幹線の駅まで送り迎えをしてくれ、駅でお土産をあれこれ求めて持たせてくれました。

二人の気持ちが身にしみました。

 

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実家の庭で遊ぶ猫のトラ。

40年前の写真・・・。