本の紹介「辺境・近況」

名古屋の気温、34度を超えました。

どうせ家にいても暑い。

今よりちょっとだけ体力、冒険心があったころは、汗だくの炎天下でも平気で一人旅などしたものです。

 

人もいないバス停で、リュックに腰かけ、のんびりとバスを待ったあの時。

そして地図を片手にひたすら、てくてく歩く。

周りに広がる一期一会の景色。

旅に出ると、心に自由な風が吹いているのを感じていました。

 

そのころの感覚を思い出した本。

離島とか、辺境が好きなので、題名に心を惹かれました。

DSC_0068  辺境・近況  村上春樹著

 

パック旅行には絶対ないその土地の真実、かなりハードでリアルな旅の記録です。

瀬戸内海の無人島、メキシコ、モンゴル、アメリカ大陸横断。

 

ノモンハンでは真夜中の恐怖体験のくだり、やはり負の歴史を背負った土地ならではの出来事なのでしょう。

ただ事実として語られているだけなのですが、読んでいてずっしりと重みを感じます。

メキシコの旅もびっくりするような現実の連続です。

ある程度、先が予測できる旅とはまったく違う旅。

 

旅では多かれ少なかれ、いろいろなことが起こる、出会いがある。

計画のないシンプルな旅に出てみたくなりました。

 

 

2016年7月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : naomi-room