先週、家族で南信州にドライブに出かけました。
2日間の日程で、メルヘン街道沿いの白駒の池、白樺群生地、蓼科からビーナスラインで美ヶ原へ、そして最後は
松本で神社や縄手通りをぶらぶら街歩き。
今回特に楽しみにしていたのは、この時期に訪れたことのない八島が原湿原。
広い湿原の周りに遊歩道があって散策できます。
かなたに広がる空、白い雲。
色とりどりの高山植物が咲いて、蝶やトンボが飛び交う。
高原を吹き抜ける風。
ここまではよかったのですが、後ろを付いてきている家族の不審な行動。
父娘ともに、遊歩道を歩きながら、何やらスマホばかり覗き込んでいる。
と思えば、突然立ち止まってみたり、話しかけてもとってつけたような受け答え。
そう、不自然な動きの理由はポケモンgoだったのです。
何もここまで来てやらなくても・・・。
なぜ、今傍らに咲く花をみない、バッタに気づかない、広がりゆく一瞬一瞬の景色を感じようとしないのか・・
その場では一言伝えただけでしたが、車に乗ってから話をしました。
手っ取り早く楽しめるスマホの中の世界、その楽しいツールの裏に失っていくものがあることを。
どれだけの現実の豊かな体験を見逃してしまうのか・・
多感な年ごろの創造的な時間を奪われてしまうのか・・
家族の大切な時間は・・
「でもねー これは外でしか楽しめないんだよー」と娘。
「そそ、でも物事にはいいことばかりじゃなくて別の面があるよねー」
さも自分も気づいていたかのようにのたまう父。
自分の考えが正しいとも思っていません。
やりたいことは何事であれ一度はどっぷりやってみたほうがいいのかとも思います。
だけど気持ちだけは伝えたい。
家族みんなで考えたいし、話したいからです。
さてさてその後、どうなったかって??
「あ、レアなのみつけた!!」
今日もスマホを覗き込んでいる家族がいます。