神使

年が明けたと思ったら、はや1月も末ですね。

今年は酉年。

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昨年末、伊勢神宮にお参りした時、内宮で出会ったニワトリ。

どこからか急に現れて、その神々しい姿はハッとするようでした。

 

最近知ったのですが、伊勢神宮の神使はニワトリだそうです。

そもそも「神使」とは・・・

神道において神の使者とされる動物、また神そのものと考えられることもあるとか。

 

伊勢神宮の主祭神はアマテラス。

その昔、天の岩戸に籠ってしまったアマテラスを、何とか連れ出そうと八百万の神が知恵を絞った時に、ニワトリが活躍したエピソードが古事記に記されています。

“常世の長鳴鳥を集へて、鳴かしめて・・・”のくだり。

 

他にも「神使」とされている動物、蛇、牛、虎、鳩、狐、鹿、海蛇、蜂などなど。

人それぞれ、何か惹かれたり、気になる動物がいるのではないかなという気がしますが、どうでしょう。

 

ちなみに私は蛇と相性が良いようです。

巳年生まれで、子供のころから、身近な動物。

旧い実家の天井裏には「やぬし」という、家の守り神とされる蛇がくらしていました。

庭にも、道にも、山にもそれはもういたるところで蛇を目にしていました。

今では帰省しても、もうほとんどその姿を見ることはありません。

でも私の原風景の中には、しっかりと彼らがいます。

あまりに縁があって”ワタシは蛇”という感じも・・ ~>゜)~~~

 

話がそれましたが、酉年の今年は、ニワトリさんの力もお受けしたいものです。

夜明け一番の「コケコッコー」の鳴き声は空気をつんざき、背筋もピンとなるようです。

2017年1月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : naomi-room

トラに守られて

免許証を更新してきました。

 

もう30年間ハンドルを握っています。

一応優良ドライバーですが、ちっとも運転がうまくなりません。

いまだにのろまな動きをして、周囲のドライバーに迷惑をかけることがあります。

それでも今まで事故なく無事にやってこれたのは、「トラ」のおかげと思っています。

 

「トラ」というのは、私が小5から22歳まで飼っていた猫。

 

私が車の免許をとり、初めて自分で車を運転した日に交通事故で亡くなりました。

自宅からほんの近くまで、そろそろと車を走らせて戻ってくると、自宅前ではねられているトラを見つけたのです。

即死だったようです。

抱きかかえて家に帰り、泣きながらタオルでトラの体をふき、家族が戻るまでにきれいにしました。

とても死んでいるようには見えなくて、横たわって昼寝をしているかのような姿でした。

 

母は「トラが自分の命と引き換えに、今後あなたを事故から守ってくれようとしている」という風なことを言いました。

私も本当にそう感じました。

悲しくて愛しくてなんとも言えなかったトラの最後。

 

捨て猫だったトラ。

トラが恩返しをしてくれたと考えるのは、あまりに単純で勝手ですが、突然逝ってしまったトラとの変わらないつながりをみつけたい気持があったのだと思います。

 

こんなに運転の下手な私が、30年事故なく無事に運転を続けてこれたのは、トラが守ってくれているから。

だから、ハンドルを握るときは初心を忘れず・・。

時々つい乱暴な運転になったときなど、トラを思い、反省するのです。

 

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トラの写真を入れている免許証入れ。

30年使い続けています。