岡本太郎さんのこと

岡本太郎さんの本が目に留まりました。

「孤独がきみを強くする」

 

既に亡くなられていますが、こうして作品や著書にふれると、つながることができます。

その言葉は、今読んでもこの瞬間に輝いていて、私の中にぐんぐん入ってきます。

私の魂は純粋であるか・・・

問いかけずにはいられません。

本物とはこういうことなんだ!と悟ります。

 

これほどまでに純粋な人はそういない。

真っ向からそのままの自分を世間にさらけ出し、挑み続けたその生涯。

作品だけでなく、生き方そのものが強烈なメッセージでした。

 

私が20代の頃だったか、よくTVにも出ていらっしゃいました。

今でも印象に残っている場面があります。

その当時子役で人気者だった、間下このみちゃんとの対談。

相手が子供であることなどお構いなしに、目をひんむいて芸術について語る姿は、とても魅力的でした。

このみちゃんは、いつもの子役としてのこなれた表情ではなく、驚愕のあまり言葉も出てこないといった面食らった顔。

子役としての役割など吹っ飛んでいたけれど、でも二人の間には人間同士の確かなものが流れていました。

相手が子供だからと一切妥協することなく、そのまま自分を押し出している姿が、本物の空間を創っていました。

 

また別の対談番組で、子供の頃、学校を何度も変わった話をされていました(徹子の部屋だったか・・・??)

先生が純粋でないとすぐに見抜いてしまい、そうするともう人として尊敬することができなかったと。

太郎さんらしいエピソードです。

(子供は大人をよくみています、私も子供の頃いろいろと感じるところがありました)

 

車で田舎に帰省する際のちょっとした楽しみ。

高速道で大阪の万博公園あたりを通過する時、「太陽の塔」に出会うことができます。

「あっ、太陽の塔!」

みつけると毎回叫んでいます。

単純に嬉しくなるのです。

宇宙に向かって、みんなの心を解き放ってくれるような、あの姿。

岡本太郎さんそのものです。

 

 

2017年10月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : naomi-room