北風と太陽

寒いです・・・

連日ほんとに寒い。

「うー さむっ」何度もつぶやくひとり言。

 

コートの襟をかき合わせ、冷たい風から身をまもりながら思い出すのは、幼い頃に絵本で読んだ「北風と太陽」のお話。

確かイソップ童話でしたね。

 

北風と太陽が自分の方が強い、とお互いに譲りません。

それではあの旅人の上着を脱がせることができたほうが勝ちだ、という話になり勝負します。

 

まず北風。

ビュービューと力任せの強風で、旅人の上着を吹き飛ばそうとしますが、旅人は「おお寒い」とばかりに、いよいよ上着をしっかり押さえます。

次に太陽。

あたたかな光をさんさんと旅人に降り注ぎ続けた結果、まもなく旅人は「こりゃ暑い」と自分で上着を脱ぎます。

 

教訓めいたお話ではあるけれど、私はなかなか好きなお話です。

もし北風が上着を吹き飛ばすことができたとしても、旅人は「なんでこんな目に合うんだ」と納得しないでしょう。

でも太陽の暖かさによって、上着を脱いだ旅人は、自分の意志だから納得しています。

「上着を脱がせる」と「自分で上着を脱ぐ」は結果は同じでも、まったく本人の気持ちが違います。

 

「自分で上着を脱ぐ」ということは、相手に心を開くことを象徴しているようにも思えます。

 

テクニックではなく、自分も心を開いていてこそ、本物の太陽になれるのでしょうね。

そしてここぞという瞬間には、北風にもならなければ。

北風要素の少ない私はそう思います。

 


帰り道、いつも出迎えてくれる野良猫

2018年2月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : naomi-room