11月に蒔いた、スイートピーの芽が出ました。
蒔いて何週間たっても、芽が出ないなー
きっと蒔く時期が遅すぎたのね・・とあきらめていました。
年は明けて、雪が何度も降って、極寒に震えるある日、ぴょこりと芽が出ているではないですか!
ひとつ、ふたつ、みっつ・・・全部で五つの芽。
うれしいっ!!
自分で蒔いた種が、芽を出した時のこの喜びはなんなんでしょうね。
理屈ではない、命の根源に結びついているような喜び。
古事記にこんな話がでてきます。
長旅の途中のスサノオが、オホゲツヒメという女神に出会い、何か食べさせてほしいと頼みます。
ヒメは美味しいものを次々とふるまってくれますが、不審に思ったスサノオは、調理の様子をそっとのぞいてみます。
するとヒメは、口や鼻や肛門などから、食べ物を出していたのでした。
怒ったスサノオはヒメを殺してしまいます。
するとその亡骸から、蚕と五穀の種がこぼれ落ちます。
粟、小豆、大豆、稲、麦。
スサノオはこれらの種を持って、人々に実りをもたらす神として地上に降りるのです。
日本の農耕の起源のエピソードですね。
種から芽が出る。
それは実りへとつながり、おいしいごちそうとなる。
人の生存欲求に直結していますよね。
だから芽を見つけたとき、こんなにも心がヨロコンでいるのね・・・
妙に納得するワタシです。