映画を二本、映画館をはしごしてみてきました。
「日日是好日」と「ハナレイベイ」
「日日・・」は友人に薦められました。
「絶対あなたに合っている、理屈じゃなく感じる映画だから」と。
なるほど・・みているこちらも場面を体感する仕掛けもありました。
一人のの女性が大学時代に茶道に出会い、日常のあれこれと合わせて、人生を深めていく日々が描かれています。
思考を離れ、今この時をただ感じていること、この瞬間に自分のすべてでコミットしていることの大切さを語りかけてくる作品でした。
なのに鑑賞中、つい思考につかまって肝心なセリフを聞き逃した私、頭が別のところに瞬間移動してしまったのですね。
まだまだです。
「ハナレイベイ」は、映画化されたと知って、とてもみたかった映画。
原作は村上春樹さんの「東京奇譚集」という短篇集の中の一つで、サーファーの息子がハワイでサメに襲われ亡くなる、その母が息子の死に向き合っていく姿を描いた小説。
その短編集の中でも、特に印象に残っていたものでした。
原作は、感情の描写がほとんどなく、行動、出来事がたんたんと描写されていく中で、読み手の感性にゆだねられている結果、深く味わえる小説ではないかと思います。
映画は人が演じる分、原作の乾いた感じよりも、少々ウエットな感がありました。
主演の吉田羊さんをはじめ、キャスティングが良く、映画は映画で楽しめました。
映画は一人で行くのが好きです。
自分のペースでみれる。
あまりピンと来ない映画だったな~・・ってこともありますが、それはそれで。
いつもいつも感動やら、自分に役立ったとか求めると、ちょっと不自由ですよね。
「今日はこれをみた」だけでいい。
でも話題が出たときに、「私もみたー」と言えるのはいいかな。