あとは儲けもの

春ですね。

昨日、身体の感覚が変わったなと思いました。

冬眠から覚めて、細胞がうごめきだした感じ。

 

そして掃除をしながら、ふと気づきました。

そういえば私、いつのまにか越えていたな・・

そう、ちょっとだけ気にしていた52歳という年齢を過ぎていました。

 

わ~い、何もなかった!

母や叔母、大叔母などの身内が、いづれも52歳あたりで、その後の人生を左右するような病気になったので、私もどこかで警戒していたんですね。

女性の厄年でも何でもないんだけど。

 

高校の時の古典の先生がおっしゃったことを、思い出しました。

「僕はちょっと前に大病をして、運よく生き長らえたので、あとの人生はもうけもの。こうしてみんなに話をするのも、遺言のような気持ちだよ」

なかなかいい境地だな~と、その当時思いました。

ちょうど今の私くらいの年の、何となく好ましく思える男の先生でした。確か「渋谷先生」

 

私は幸いなことに、今のところ大病もなく、どちらかというと平凡な人生。

でも日々起こることは予測不可能で、理想通りにはいかない。

心がざわめくこともある。

 

そんな時、古典の先生ではないけれど、「あとはもうけものの人生」とつぶやいてみる。

そうよ、いまさら守るものも、そうないぞ。

不思議にいろんなことのハードルが下がります。

 

 

 春の色ですね・・ 名古屋城近くで。