家の中の虫

今年はどういうわけか、家の中で蜘蛛を見かけることが多くありました。

カーテンの裏に蜘蛛の巣をみつけたことも…

子供の頃、この手の巣を見つけたときには、すかさずはがして、慌てて逃げまどう蜘蛛をにんまりと観察したものです。

今回も早速はがしてみましたが、住人は既にいなかった…残念。

虫好きの子供がそのまま大人になった私、家の中で見つけた虫はとにかく生け捕りにして、外に逃がしてやります。

虫の捕獲に活躍するのは、お菓子やコーヒーフィルターの空き箱、六面体の一面をハサミで切り取って虫取り箱として常備しています。

虫をみつけたら、箱の空いた口をパッと虫に被せ、そっとスライドすれば虫は箱の中に入ってくれます。

虫入り箱を手に外に走り出て、庭木の上で軽く振れば、晴れて虫は外の住人に。

ダニやコバエを食べてくれる蜘蛛はそのまま同居してもらってもいいのですが、家族は嫌だと言うし、蜘蛛がはい回っている家なんて、来訪者もきっとひいてしまいますよね……

 

昨年は家の周りにカメムシの大量発生の年で、家の中でも数回見かけました。

今年も時々、庭やベランダでみかけます。

昨日うっかり、ベランダで一匹の黒いカメムシを踏みつぶしてしまいました。

カメムシ、ごめん。

小さな生き物の気配を感じ取れなかった私、まだまだです。

 

同じ地球に生きるものどうし、虫たちと仲良くやれたらいいなあ。

ときれいごとを言う私ですが、迷いなく殺生する生き物がいます。

それはゴキブリ(残念ながら年一回くらいは遭遇する)とコバエと蚊 (;一_一)

ゴキブリには容赦なく殺虫スプレーを噴射、コバエと蚊はパチンと手で叩きます。

勝手なものですね……

 

    アオクサカメムシ なんて美しい色艶

 

 

余り布たち

いつかやらねば、と思っていた余り布の整理。

やっとできた。

洋裁が趣味なので、いつの間にか余り布がたまっていきます。

それぞれの布は物語を持っていて、簡単に処分できない。

娘のピアノ発表会に作ったドレス、縫っている時の肌触りの良さは指先が覚えている。

伯母からときおり譲られた生地、その上等な風合いに心躍らせた。

ほんの小さな切れ端も思い入れのあるものはなかなか手放せません。

いつか小物づくりに使うかも…

子供が工作で使うかも…(もうそんな年ではなくなった)

年取ってパッチワークにはまるかも…(正確を要することにはもとより向いていない…)

いくつかの、かも、かもとその布にまつわる思い出により、なかなか処分できない。

いつの間にか、たまっていた余り布たち。

二つのダンボールに適当につめこんで、押し入れの奥に放置状態。

いざ何か作ろうと思っても、押し入れの奥から引き出すのもおっくうで、あまり活用の機会がなかった。

もっとさっと取り出せて、中身も整理されていれば……

先日やっとその気になってやってみれば、1時間ほどで整理できたではないですか。

大きい布でも、惹かれないものはリサイクルの袋へ。

リサイクルする大きさに満たなくて、思い入れもないものは思い切って処分用の袋へ。

ほんの小さな端切れでも、心惹かれるものは小さくたたんで小箱に詰める。

あとはレース地や裏地、夏用、冬用などざっくりと分けて、空いていたピンクの衣装ケースに納めていきました。

今まで使い道がないと思っていた布でも、これはマスクにするとおしゃれだ!と思いついたりして、今年ならではの発見もありました。

新しい場所におさまった布たちは、息を吹き返したようにいきいきしていて、色とりどりにその個性を放っている。

みていると幸せな気持ちになりました。

 

思えば幼い頃も、布が遊び相手でした。

洋裁をする叔母たちがためた余り布の山を、押し入れから出して眺めたり、許可が出ればもらうこともできた。

みようみまねで布をつなぎあわせたネックレスなど作って、何時間も一人で遊ぶ子供だったみたいです。

布と戯れるのが好きなのに、なんでそっちの仕事につかなかったのどろう?と時々思うことがありますが、それもまた人生の面白いところですね。

布の個性を引き出しながら作品にしていく過程、本来のその方らしさを見出していくカウンセリング、通じるものがあります。