今年もめでたく誕生日がやってきました。
家族は家を空けており、人生初の一人で迎える誕生日。
それはそれで気ままで良いものです。
燦燦と光がさしこむリビングで、一人ケーキをいただく幸せといったら……
年末から、怒涛の如く大波小波がきていましたので、久しぶりにどっかりと腰を下ろした気分。
夜はもちろん、いそいそとワインを開け、一人のささやかなディナー。
おお、満足じゃ…(*’▽’)
子どものころから、一人が苦ではありません。
大家族で育ちましたが、離れで一人本を読んだり、庭でアリの巣をあくことなく掘り返したり、一人で遊ぶ子供でした。
大人も忙しくて、程よくほおっておかれたのは、今思うと幸せでしたね。
ひとり想像の世界に遊ぶ時間もふんだんにあった。
内緒の悪いこともした。
小さな嘘もついた。
子どもにも守るべきひとりひとりの世界があると思います。
全てに大人の目が届いて、全てが白日の下にさらされたら、たまったものではない。
子どもは大人の知らないところで冒険し、小さな秘密を持ちつつ大きくなるのでしょう。
大人には適当にうまいこと言って、安心させながら。
一人の時間、一人の世界は私にとってなくてはならないもの。
庭で一人、アリの行列を眺めていた5歳の私と、今ここにいる私は紛れもなくつながっている。
そのつながっている一本の線のようなもの、それこそが私なのかな……