巳年

年が明けました。

今年は巳年ですね!

ヘビ好きの私は、わけもなくめでたい気分です。

 

先日のNHK「ダーウィンがきた」は、番組初のヘビ特集だった。

なかでも、バリ島で密着取材をした世界最大の毒蛇、キングコブラのお母さんの生態に驚く。

キングコブラのお母さんは、巣を作って2~3か月もの間、産んだ卵を片時も離れず守った末、孵化直前にわが子の姿をみることなくその場を去っていく。

ゆうゆうと川を泳ぎ去っていくお母さんの姿は神々しかった。

 

キングコブラは同じ種であるヘビを主食としている。

もし、赤ちゃんヘビが孵化するまで一緒にいたら、本能に従ってわが子を食べてしまうかも知れない。

その前に去っていくのだという。

なんて切なくて、潔いのだろう。

自分の長い努力に何の見返りも求めない(かわいい姿をみることさえ)、そしてわが子たちへのへの信頼。

キングコブラに教えられる。

 

私にとってヘビは、子供のころから一番身近な生き物といってもいい。

古い実家には、家主(やぬし)と呼ばれる家の守り神のようなヘビが天井裏に住んでいた。

家の石垣には、脱皮したヘビの抜け殻が毎年ぶら下がる。(母は金運を願ってこれを財布に入れていた(゜o゜)

昨年も150センチほどの抜け殻がぶら下がっていたと聞いて、まだヘビが健在なことが嬉しかった。

時代も環境も変わっていくなかで、同じ場所で今も生き続けていることに力をもらう。

 

ある夏の日、ほんの小さなヘビが、焼け付く石垣を登っては途中で落ち、また登っていく姿を目にした。

生きるとはこういうことかと、強烈な日差しの中で思った。

 

ヘビは脱皮をくりかえすことから、「生命力」や「再生」の象徴とされている。

地べたを這いながらも、図太く生命を輝かせたいものです。

巳年にあやかって……

 

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