ファミリー・ライフサイクル(家族の発達段階)

春は人も自然も、変化の多いシーズンですね。

中学校、高校、大学など卒業式が次々と行われているようです。

親元を離れて進学する方、社会人としての一歩を踏み出す方、それぞれの春ですね・・。

 

ファミリー・ライフサイクル(家族の発達段階)という概念について聞かれたことがあるでしょうか。

家族療法では、家族をみていく上での重要な視点として、しばしば取り上げられます。

人の一生を、家族という視点で大きく捉え、各段階に整理したものです。

結婚前の若い成人の段階、結婚による新しい家族形成の段階、幼い子供のいる段階、青年期の子供のいる段階、

子供の独立の段階、晩年の段階。

 

人生にはさまざまなイベントがあります。

進学、就職、結婚、子供の誕生、親の介護、家族の死、などなど。

これらの出来事にまつわる日常の変化は、家族に計り知れない影響を与えます。

そして、その影響を受け止めるために、家族それぞれのメンバーに成長課題があります。

例えば、「結婚」というイベントには、夫婦関係の形成、経済的確立、配偶者の両親など新しい家族との

関係づくりなどの課題が考えられます。

また「子供の誕生」という出来事に関していえば、親としての責任とか子供を含めた夫婦関係の再調整

といった課題があります。

家族の変化を乗り越え、安定を得るためには、それぞれの家族メンバーの成長が求められるのです。

 

今、家族関係が幸せに安定しているのなら、こうした家族の変化の中で柔軟に課題に対応し、成長してきた結果

ともいえるのでしょうね。

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この春、お子様の進学や独立などで、家族の変化を迎える方も多いと思います。

ファミリー・ライフサイクルの視点からみるとこの時期、新たな課題がたくさん・・・。

親子関係の再構築(大人同士の関係に・・・)、コントロールの喪失を受け入れること、夫婦関係の再調整などなど。

課題の多い時ほど、より逞しく、素敵なご家族に成長するチャンスです!!

 

 

 

 

 

2014年3月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : naomi-room