「間違ったらやり直せばいい」
以前、カウンセリングの師に言われた言葉です。
素直であることは、カウンセラーとしてもっとも大切なことの一つ。
カウンセリングに行き詰った時や、流れに違和感を覚えた時、素直にそのことをクライエントさんに
言ってみると、カウンセリングの流れが変わり、いい方向にいくことがあります。
わかったようなふりをしたり、型として身につけているカウンセラーらしい態度で乗り切ろうとしては
決していいカウンセリングにはなりません。
カウンセリングに限らず、日常でも同じことが言えると思います。
昨日友人に仕事のことで意見を求められ、自分の考えを述べた後、ハッとしました。
今の意見は自分自身のことを「投影」して出た言葉ではないかと・・・。
「投影」とは自分が抑圧している思考や感情をあたかも相手が持っているように錯覚すること。
例えば、何かにチャレンジしようとする子供にお母さんが
「あなたには無理じゃない?失敗するからやめたら?」
と言う時、このお母さん自身が持っている不安や抑圧を、子供に投影してしまっているのです。
お母さんは子供のこととして考えているつもりですが、実はお母さんの問題だからややこしい。
お母さん自身が、生きてきた過程のなかで身につけた余計なものが、子育ての邪魔をしているのです。
子供の自由な可能性の芽を摘んでしまいますよね。
普段の何気ない言葉や行動。
本来のピュアな自分から発した気持ちの良いものなのか、いつの間にか創り上げられた余計なものなのか、
注意深くありたいものです。
自分の中の余計なものに気づいたら手放す、気づいたら手放す・・
その道は延々と続くかのよう。
でもだんだんと景色が良くなるはずです!
先の友人にはその後、すぐ伝えました。
「ごめんなさい。今の意見は自分のことを重ね合わせたみたい・・」と。