帰宅したら玄関前に・・・・
野良猫が フーッ!! 母は強し。
その後「ま、どいてやるか・・」といった顔で、悠々と立ち去りました。
さて今年もお盆を迎えますね。
お盆は、ご先祖様が家族の住む家に戻ってきて、一緒に過ごすと伝えられています。
死者と生者が共に過ごせる期間ということなのでしょう。
以前の私にとって(20代の頃までかな・・・)死者と生者の間には確固とした境界があるものだと
なんとなく思っていました。
この世とあの世の間には深い隔たりがある、死者はもう手の届かないところに行ってしまうのだと。
けれども最近は、昔とは違った考えが出てきました。
人は死によって体は無くなるけれども、魂(こう呼ぶのが相応しいかどうかわかりません)はあり続けるのでは
ないかと。
年齢を重ね、母や叔父叔母など身近な人を亡くす経験をし、それに伴ういろいろな体験があって、死に対する
受け止め方が変わってきたのだと思います。
昨年だったか、不思議な体験がありました。
私が実家の父と電話で話していた時のことです。
電話を切った後、そばにいた夫が、狐につままれたような顔で言うのです。
受話器から、亡くなった私の母がはっきり聞こえたと。
「○○ちゃん(私の名)元気にしてる?」
ハンズフリーにしていたわけでもなく、ましてや話している相手は父でしたから男の声ならまだわかるのですが。
私には母の声は聞こえず、ただ父と話していただけです。
不思議だけれど、母からのメッセージだと確信しました。
やっぱり母は、亡くなっても私のことをちゃんとみてくれているんだ。
そしてそのことを、家族を通して伝えてくれた。
もう嬉しくて嬉しくて・・・。
日常の中で、亡くなった人の力を感じることがあります。
ああ、必要なメッセージを伝えてくれたな・・・
応援してくれているな・・・
また、先祖の方々が、力を結集して助けてくれたのではないかと思うこともあります。
私の中では、死者はあちら側の人ではなく、ともに同じこの宇宙ににいる人なのです。
生きていた時よりも、むしろ近くにいてくれる頼れる存在。
時折日常に仕組まれる、彼らの粋な計らいに、「ありがとう!」とつぶやく私です。