娘の通う学校の、早朝座禅に参加して戻ると、庭のバラが出迎えてくれました。
雨の中、ただただ咲いている。
植えた当初は、「バラの肥料」などを買ってきて、定期的にせっせと与えました。
肥料効果もあってか、牡丹のような大輪の花をたくさん咲かせていました。
豪華で目立つので、道行く人が「きれいですね」と声をかけてくださったりしました。
が、そのうち肥料をやめてしまいました。
ものぐさな性格もありますが、肥料を過剰に与えたバラがしんどそうに見えたのです。
頑張って頑張って、茎で支えきれないほどの大きな花を咲かせている。
咲いているというよりも、咲かされているのではないか。
本当の姿ではないような気がしました。
肥料をやめて花の数は減り、大きさも小さくなりました。
でも好きな時に、きままに元気に咲いています。
野性が目覚めたかのように。
今日の雨も楽しむかのように、元気に咲いています。
知り合いの方の胡蝶蘭は毎年、元気に花を咲かせるそうです。
コツは何もしないのだそう。
時々水をやるだけで、肥料もなし。
野生にゆだねてみると、本来の自分の力がムクムクと湧いてくるのかもしれません。