好きな童話「セロ弾きのゴーシュ」

朝早く、スズメのにぎやかなさえずりで起こされました。

ここ最近、我が家の屋根の樋がスズメたちのお気に入りの場所になっているようです。

こちらは毎朝早くから起こされ寝不足気味です。

「朝だけは少し静かにしていただけません?」ベランダで洗濯物を干しながら、スズメに語りかけてみましたが、

チラッとこちらを気にしただけで知らん顔。

そりゃ気持ちよく歌いたいよね・・

 

スズメと云えば日本人にとって最も身近な鳥、軒下のスズメなど原風景ともいえるありふれた光景です。

スズメのさえずりで目が覚めるなんて素敵なことなのかな・・

 

宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」は好きな童話です。

町はずれのこわれた水車小屋にたった一人で住む孤独なゴーシュと、周辺に住む動物たちの関係、

「この世界に共にいる感じ」がとても好きです。

オーケストラの落ちこぼれゴーシュが、毎晩訪問してくる、個性的な動物たちの風変わりな注文に

怒りながら苦しみながら応えているうち、本番で見事な演奏をやってのけるのです。

そして実は動物たちも、ゴーシュの普段の孤独な練習の音色に癒され、病気まで治っていた。

 

ゴーシュと動物たちはお互いその個性を遠慮なくぶつけ合います。

人と動物の垣根もなければ、上下もない。

 

人と動物の関係って本来こういうものなんだろうなあ・・・

動物から、自然から、もっと声を聴き、感じ、学ばなければ・・・

人はもっと自由でいられるはず。

                    ani040

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です