酒好きの遺伝子

子供の頃の憧れだったチョコレート、ロッテのラミーとバッカス。

昨日スーパーで目に留まり、いそいそとラミーをかごに入れました。

 

小銭を握りしめて、10円や20円の駄菓子を買っていた幼い頃、お店の高い棚に並ぶラミーとバッカスは魅惑のチョコレート。

初めて一人でバッカスを買った日。

とろりとした洋酒の豊潤な刺激に感激しながら、一度に一箱全部食べてしまい、鼻血を出してしまったものです。

 

子供のころから、お酒の香りのするものが大好き。

祖母が孫たちに、こっそりふるまってくれる、酒かすや、保命酒かす、自家製の梅酒やあんず酒のおいしかったこと。

 

5~6歳だった私が一人でお留守番をしていたある日、一つの計画を胸に、いつもは祖母だけが開ける戸棚を開けました。

そこには年代物の梅酒瓶がずらり。

その中のひと瓶を取り出し蓋を開けると、次に台所から割りばしを持ってきました。

そして割りばしの先を梅酒に浸しては、チュッと吸い、浸してはチュッと吸い・・

 

もちろん大人たちが帰ってくるまでには、梅酒は元の戸棚におさめましたし、何事もなかったことになるはずでした。

が、外から帰った母と祖母は、とろんとした真っ赤な顔の私を発見。

「大変!熱がある。」母は一瞬そう思ったそうです。

でもすぐに私の留守中の秘密は、ばれることとなり・・

祖母はピンときたのです。

叱られませんでしたね。

 

思えば、大正生まれの祖母も、酒好きの体質だったのでしょうね。

その時代の女性ですから、男のようにお酒を飲むことはなかったけれど、梅酒や酒かす、地元の保命酒というリキュールを好んで口にしていました。

 

その保命酒を造る、福山市鞆の浦(ポニョの舞台となったところ)の蔵元さんが出しているみりんが、先日田舎から送られてきました。

その豊潤な味わい深い風味といったら・・・

料理に使うのはもったいないくらいです。

つい、ついでに一口きゅっと口に含んでしまう私。

祖母の孫ですね・・・

 

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