愛知県美術館で開催中の展覧会「岡本太郎」に行ってきました。
「なんだこれは!」にあふれていました(笑)
好きな作品にまた会えたし、初対面の作品もいっぱい!!
岡本太郎さんの絵が好き。
立体作品、パブリックアート、写真が好き。
著書の多岐にわたる内容、深い洞察、その語りにはうなるしかない。
何よりご本人が好き。
岡本太郎さんという存在そのものがどこを切りとってもアートだと思う。
かつて(1980年代か…)マクセルのビデオテープでのCMは圧巻でしたね。
「芸術は爆発だ!」のCM…
あのころ積極的にメディアにも出られていました。
目をむいて天を仰ぐようなしぐさや言動は、奇人?演出?と捉えられる向きもあったと思いますが、そうではないと思います。
これほど魂が洗練された人はそういない。
純粋そのもので、生きることに誠実で、このうえなく繊細で、人間としての成熟度のすごさに誰も追いつけなかったのだと思う。
生前、NHKの美術番組にゲスト出演していた岡本太郎さんの印象的なシーンがありました。
「太郎さんのもピカソのような芸術家を目指していらっしゃいますか?」という司会者の質問に「とっくにピカソを越えていますよ」と平然と答えていました。
この司会者にみられるような型にはまった思い込み、社会のヒエラルキー、体系づけ、形式化などに、とことんあらがった人だろうと思います。
でも、世間は無知で自分の境地を到底理解しない、と切り捨てることはなかった。
中心に「愛」があったから。
ご本人にとって正直に生きただけのことなのでしょうが……
生涯を通じて、むき出しの自分を投じながらメッセージを発し続けた人だと思うし、今もその存在は輝きを増している。
平日の雪のちらつく寒い日でしたが、会場は人でいっぱい。
若い方の多くが、太郎さんのメッセージコーナーで熱心に読み、スマホで撮影しているのが印象的でした。
おお、仲間よ……