「吉本新喜劇&バラエティショー」のチケットに当選したので行ってきた。
吉本新喜劇といえば、子供のころ土曜のお昼にTVでよくみたものだった。
小学校から半ドンで帰ると、母が焼き飯を作ってくれる(今でいうチャーハンですね)
それを兄と並んでハフハフ食べながら、TVで新喜劇を見るのが土曜日の正しい午後の過ごし方。
今も、熱烈なファンというほどではないが、たまたまTVでやっていると、ついつい見てしまう。
大阪の「なんば花月」にも一度行ったことがある。
しげじいが座長の演目だったが、今までみた中でも面白さは秀逸、伝説の回と呼びたいくらい。
生でみる迫力もあった。
今回は酒井藍ちゃんが座長、もちろん口角が上がりっぱなしの2時間。
想えば子供のころから50年、同じ劇団に笑わせてもらっている。
ドタバタの人情劇のなかに、人間のおかしみ、やさしさ、切なさ、愚かさが見え隠れする。
「吉本新喜劇」は1959年に「吉本ヴァラエティ」として発足したらしい。
すでに65年の歴史があるのですね。
その長きにわたり、多様性の極みのようなスターが続々と誕生してきた。
どんな個性もそのまま強みとして、温かく受け入れられる劇団。
悪役さえ憎めないし、どこかで共感してしまう。
みんな愛されるべき人というメッセージが根底にある。
子供のころはただ笑いながらみていた。
今は笑いながら、泣けるんですよ(私も年をとりました…)
笑いの背後にある、哀しみや寂しさにひたひたとやられる。
「吉本新喜劇」は、どの時代もその笑いで人を元気づけ、癒し、厄を祓い……
劇場に足を運ぶファンはもちろん、TVの前の老若男女と共に歩んできた。
これからも変わらずにいてほしいものです。