毎年この時期にやってくるのは、庭木の剪定作業。
オリーブ、シマトネリコ、カシの剪定を終えた。
シマトネリコは、思い切って大枝を落とし、見違えるほどスッキリ。
近所の方も気づいて「スッキリしたね」と声をかけてくださる。
カシは前の住人さんが植えた、二階の屋根に届くほどの大木。
脚立に乗り、高くて狭い塀の上に立ち、片足を木の枝に預け、なかなかにアクロバティックな作業になる。
転げ落ちれば、足が一本折れたでは済まないだろう。
「安全第一、無理をしない!」 と自分に言い聞かせながら、作業を進める。
そこまでして自分でやらなくてもいいのに、と言われるかもしれない。
結局は好きなんですよね、自分でやりたい。
剪定はなぜか楽しい。
のこぎりでギーコギーコ、ハサミで無心にチョッキンチョッキン……
日頃のストレスなども、無心な作業の中に吸収されていくような気がする。
どの枝を落とせばいいか、葉をどのくらい残して欲しいのか、木と相談しながら進める。
剪定し終わった木を眺めるときの、胸がすくような爽快感。
鬱蒼としていた木が、生まれ変わったようにイキイキしている。
風が通り抜け、葉っぱが日差しを受けて、きらきらと輝く。
こうして手をかけた木と一段と仲良くなる。
あとはエゴノキが残っている。
そうだ、そろそろスイートピーの種も蒔かねば……